在宅フリーランスの光熱費・水道代を経費にする按分の計算式と手順
在宅で仕事をしているフリーランスにとって、毎月の電気代やガス代などの光熱費は無視できない固定費です。会社員時代には意識していなかったこの出費も、個人事業主になると必要経費として計上できるため、節税の観点からしっかりと計算しておきたいところです。フリーランスになってから気づいたのですが、家賃だけでなく光熱費も細かく按分することで、年間を通じた節税効果は意外と大きくなります。
とはいえ、自宅兼オフィスの光熱費をすべて経費にすることはできません。プライベートで使っている分と仕事で使っている分が混在しているため、妥当な基準を設けて「家事按分」を行う必要があります。税務署から突っ込まれないためにも、自分が納得でき、かつ第三者にも説明できる計算式を使っておきましょう。
光熱費を経費にするための基本となる考え方は、仕事部屋の広さと稼働時間です。一般的には「床面積の比率」をベースにするケースが多いですが、エンジニアのようにパソコンを一日中つけっぱなしにしている職種であれば、「稼働時間の比率」を加味する方法もあります。我が家の場合は、2LDKのうち一部屋を完全に作業部屋として使っているので、まずは純粋な床面積の割合を算出しています。
具体的な計算式をみていきましょう。例えば、自宅全体の床面積が60平方メートルで、仕事部屋の広さが15平方メートルの場合、面積比率は25パーセントになります。この比率を毎月の電気代にかけることで経費の金額を求めます。もし電気代が月額2万円であれば、2万円の25パーセントである5,000円が毎月の経費となります。ここで水道代については、仕事でどれだけ使っているかが測りにくいため、作業時間や日数を考慮して低めの按分率にするか、あるいは家賃や電気代ほど大々的に入れないでおくという判断も必要になります。
計算した金額を毎月帳簿に入力していく作業は、手動だと意外と面倒なものです。私は数年前から freee会計 を利用して確定申告をしていますが、口座の自動連携機能を使っていると水道光熱費の引き落としもスムーズに同期されます。画面上で「家事按分」のルールを設定しておけば、毎月自動でプライベート分が差し引かれた額が計算されるため、手計算のミスがなくなりました。freeeのメニューから「確定申告」>「家事按分の設定」を開き、あらかじめ決めておいた按分率を入力しておくだけで、あとはソフトウェアがすべて自動で処理してくれます。
電気代に関しては、季節によってエアコンの使用頻度が大きく変わるため、毎月一律の按分率にするか、あるいは月ごとに実態に合わせた比率にするかで悩むことがあります。私の場合は、夏と冬のエアコンをフル稼働させる時期は少し按分率を上げるか、単純にその月の電気代全体に対して決めた比率をかけるというシンプルな方法に落ち着いています。あまり複雑な計算式にすると自分が管理できなくなるため、年間を通じて一貫性のあるルールを適用することが大切です。
また、電気代と一口に言っても、リビングで作業をすることが多いフリーランスもいるはずです。専用の書斎がない場合は、リビングの一角にデスクを置いている状態のスペースをメジャーで測り、リビング全体の面積に対する割合を出します。さらに、平日の日中は家族が不在で自分がその空間を独占している時間などを考慮して、合理的な按分率を導き出します。要するに、その数字の根拠を税務署に質問されたときに、自分の言葉でしっかりと説明できるかどうかが判断の分かれ目になります。
まとめ
在宅フリーランスの光熱費や水道代の按分は、難しく考えすぎず、自分の働き方に合った合理的な基準を見つけることが一番の近道です。床面積や作業時間をベースにした計算式を一度作ってしまえば、あとは毎年の確定申告がぐっと楽になります。日々の記帳を効率化しながら、正しく経費を計上して賢く節税していきましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の税務判断は税理士にご相談ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の税務判断は税理士にご相談ください。
現役のフリーランスエンジニアが、確定申告・会計ソフト・経費管理のノウハウを毎日1記事更新しています。 実務で詰まった場面から記事化するので、検索でたどり着く方の悩みに直結する内容を心がけています。