青色申告65万円控除を確実に取る方法|e-Tax提出の手順と4つの条件
青色申告65万円控除を確実に取る方法
フリーランス・個人事業主が節税するうえで、青色申告65万円控除は最も効果的な制度のひとつです。しかし「条件が複雑そう」「申告書類が難しい」という理由で、白色申告のままにしている方も多いです。
この記事では、65万円控除を確実に受けるための条件・手順・よくあるミスを、実務目線でまとめます。
65万円控除と55万円控除の違い
まず整理しておくと、青色申告には2段階の控除額があります。
| 控除額 | 主な条件 |
|---|---|
| 65万円 | 複式簿記+電子申告(e-Tax)または電子帳簿保存 |
| 55万円 | 複式簿記のみ(紙での申告) |
| 10万円 | 簡易帳簿でもOK |
2020年の税制改正以降、電子申告(e-Tax)を利用することで55万円→65万円に引き上げられました。年間10万円の差は大きいので、e-Taxの設定は早めにしておきましょう。
65万円控除を受けるための4つの条件
条件1|青色申告承認申請書を提出済みであること
開業後2か月以内(または前年12月31日まで)に税務署へ「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。まだ提出していない場合は、来年度分から青色申告に切り替えられます。
条件2|事業所得・不動産所得・山林所得があること
給与所得のみの会社員は対象外です。フリーランスとして業務委託や請負で収入を得ている場合は「事業所得」に該当します。
条件3|正規の簿記(複式簿記)で記帳すること
家計簿のような現金出納帳ではなく、借方・貸方で記録する複式簿記が必要です。会計ソフトを使えば自動で複式簿記になるので、手書き計算は不要です。
条件4|e-Taxで電子申告、または電子帳簿保存法に対応した保存をすること
65万円控除にはe-Taxによる電子申告が最も確実です。マイナンバーカードとICカードリーダー(またはスマホ)があればすぐ設定できます。
e-Taxで申告する手順(概要)
- マイナポータルアプリをスマホにインストール
- e-Taxの利用者識別番号を取得(国税庁サイトから)
- 会計ソフトで確定申告書Bと青色申告決算書を作成
- XML形式でエクスポートし、e-Taxにアップロード
- 送信後に受付番号を控える(申告完了の証明)
会計ソフトによってはe-Tax連携ボタンひとつで送信できます。操作が不安な場合は、税務署の確定申告会場で職員に確認しながら進めることもできます。
よくある失敗パターンと対策
期限ギリギリに慌てて申告→記入ミス → 2月上旬には帳簿を締め、3月15日の2週間前を目標に申告書を完成させましょう。
領収書の保管漏れ → 経費の領収書は7年間の保存義務があります。スキャンして電子保存すれば紙の管理が不要になります。
売上の計上漏れ → 請求書を発行した月に売上計上するのが原則(発生主義)。入金日ではなく請求日で管理しましょう。
まとめ:65万円控除のチェックリスト
- 青色申告承認申請書を提出済み
- 複式簿記に対応した会計ソフトを使用中
- マイナンバーカードを取得済み
- e-Taxの利用者識別番号を取得済み
- 期限(3月15日)の2週間前に申告書を完成させる計画を立てた
年間65万円の所得控除は、所得税+住民税あわせて10〜20万円超の節税効果になることもあります。まだ青色申告に移行していない方は、今年から切り替えることを強くおすすめします。
現役のフリーランスエンジニアが、確定申告・会計ソフト・経費管理のノウハウを毎日1記事更新しています。 実務で詰まった場面から記事化するので、検索でたどり着く方の悩みに直結する内容を心がけています。